帰省チャレンジ🚴🏻〜城を巡りながら〜断念編
ロシア旅行もぶっ飛んだし、最後の春休み学生らしいことしたいなーと思っている矢先(安直)、前々からやってみたかった自転車で東京から大阪帰るやつをやろうと思った。
ついでに公共交通機関では回りにくそうな城も巡りつつ…
3/12までには大阪の実家に戻らなきゃのでそれを念頭に置きつつ、以下のルートが検討された。
あ、ちなみに今回も旅行は失敗しております。
できるだけいっぱいお城回るぞと意気込んでいた初期のルート
Day1
お家から山中城を経由して沼津泊。移動は自転車、箱根を越えるぞ。
Day2
Day3
Day4
Day5
しかし、雨予報があること、帰省のタイムリミットが迫っていたことから再検討。以下のルートに。
Day1
お家から山中城を経由して沼津泊。移動は自転車、箱根を越えるぞ。
Day2
雨予報だったので青春18で恵那まで移動、岩村城に行けそうなら行く。岩村泊。
Day3
Day4
大垣から実家までひたすら漕ぐ。
まあなんとかなるやろと思いつつ、沼津のホテルだけ予約して支度を開始。
一応と思いつつ、各お城のHPを確認するとほとんどの城がコロナのせいで閉鎖。
コロナまじで許さん。
・装備
ウェア
天気は調べたものの、気温感がよくわからないので(アホ)、真冬装備で参戦。
SHIMANOさんの冬用ジャージ
冬用手袋
裏起毛の自転車用ジャージ(下)
冬用インナー(パールイズミさんのええやつ)
シューズカバー
(暑かったお…)
リュックは背負いたくないのでワイズロードにてジャイアントさんのサドルバックを購入(6000円ほど、安い)
サドルの後ろについているのがサドルバックです(某環境大臣感)
ボトルの右側の青いのが輪行袋、こいつがあれば電車にも乗れちゃいます😤😤😤
中身
下着3日分
カメラ(α6400)
寝巻き(半袖短パン)
タオル(今治で買ったもの)
ランニングシューズ
コンタクト(Oneday5日分)
洗顔&化粧水(使い切り、5回分ほど)
ハンドクリーム
日焼け止め
百名城の本
自転車用具(替えのチューブ、空気入れ、六角レンチなど)
貼るカイロ2枚
充電器
替えのジャージ(下のみ)
ボールペンとメモ帳
外付けで、
お守りのスライム
鍵
サングラスケース
ジャージのポケット
目薬とリップクリーム、鍵、おにぎり二つ、追加でようかん四つ。
とにかく寒さにビビりすぎた…、ロシアちゃうねんぞということで案の定暑かった。その他はいい感じ、というかこのバック物入りすぎでは。
さて、当日。
まず6時に起きてゴミを捨て、実家に荷物を送る手はずだったが起きたら8時だった…まずいまずい、ゴミ捨てを諦めて急いで荷物を最寄りの窓口へ…ここでするっといくかと思ったらなんでか知らんけど混んでる…何やかんやで40分くらい消費。
前日に用意していた2合分のお米の内、半分を卵かけご飯にして胃に流し込み、もう半分をおにぎりにしてジャージのポッケに押し込んで、ボトルに水入れてわたわた出発。
とりあえず小田原目指すって感じなんだが、道路が意外と混んでいてなかなか進めない。
大通りって自動車が横をヒュンヒュン走ってて心臓に悪いので裏道行きたいなと思いGoogle先生の案内通りに行くと、あまりにも自転車殺しな激坂が連発して気分が凹む。
途中川沿いの菜の花に癒され、目の前に箱根山が広がってきた時は感動したし、ふと横を向くと大海原が広がっていた時も感動したが、なんか色々疲れてしまって、写真を撮る元気がなかった。
昼ごはんは信号待ちなどで余裕がある時にポッケのおにぎりとかウィーダーゼリー的な物をちょびっとずつ消費、とにかくハンガーノックだけはまずいので定期的にカロリー摂取。
なんやかんやで小田原にはついたが、その頃には時刻は4時半過ぎ、日の入りが5時45分とのことで、登りきったところで真っ暗という感じか。
さらに箱根に着く手前でパワーメータ(走行距離などを測ってくれるやつ)がデータいっぱいで力尽き、さらに気分が下がる。
もっと言うと、サドルの高さが足りていないのか、後輪にバックがめっちゃ擦れる、どう頑張っても擦れる。ちょっと進んだら戻さなきゃいけないレベルでめちゃんこ面倒臭い、ちゃんと確認してくればよかった…
気分も上がらず、手元に食料はなく、時間も微妙…
迷っていると数人のサイクリストが箱根を目指しているのを発見、まあせっかくだしと思って追走←アホなのか?
途中でセブイレ(箱根湯本駅前店)があったので羊羹を購入、ここから宿まで40kmほどあるので30分に1本のペースで食べようという計画。
ちなみに羊羹はカロリーが高い方(こしあん)をチョイス、自転車乗ってるとカロリー厨になってしまうのでこれが日常にまで敷衍されないよう気をつけたいところ…
ボトルの水は半分くらいあるしまだいいかなと追加せず←大後悔時代
さて登ろうということで坂と対戦…いや待って、しんど。これしんど。
温泉街通り抜ける段階でもうすでに怪しいぞ。
とは言うものの、今更引き返すのも負けた感が強いので水分補給しつつ進む、暑すぎて冬用グローブとネックウォーマはないないした。
だいぶ日も暮れかけてきて徐々に、辺りは暗くなってくる。
なんでやろな…、こういう時に「鬼滅の刃」の最初を思い出す、これは鬼が出るやつやで。
この程度ならなんとか耐えられそうだが、何分格好がロシアを意識しているので暑すぎた、ボトルの消費がすごい。
箱根の関所まで5キロ?地点の段階で空になった、麓のセブイレで買えばよかった…
その辺の川の水でも飲んだろかと思ったが、威勢のいい温室育ちなので確実に腹を壊すと思い、とにかく自販機がないか機会をうかがう。
途中寄木細工を推しているエリアで自販機を発見、大はしゃぎ。もう誰もおらんけど大はしゃぎであった。
羊羹をツマミに、水でかんぱーいッッ!
水をボトルに追加して、さあ行かむ。
とは言うものの、今まで通りキツい坂が続く。
正直、坂がキツいっていうより僕が弱い説はある。
残り4km切った段階で、これ日の入り間に合わないわ、日の入り間に合わないのはいいとして(ちゃんとライトがあるので)この坂の下りくだれんのか…?と不安が過ぎる。
漕ぐことを諦めて自転車から降りて引っ張っていた僕は限界を感じていた。
正直に言うと、右脚のふくらはぎが震え始めていて、普段あまり攣らないので、もし攣ったらそのショックで死んでただろう(最弱)。
それに結構疲労が溜まっていた。
激坂の場合、要は歩けばいいのでなんとかなるが、頂上について下ハン(ハンドルの羊のツノみたいな部分、ブレーキが押しやすい)持って下れるだろうか…
握力弱い系ビビりライダーにありがちだと思うんだけど、下ハンを持つと重心が前に行って激坂の下りめっちゃ怖いし、かといって下ハン持たないとより握力が必要で下れなくなるという地獄が待っているのである。
さらに下り坂って気を抜いて落車しようものなら大けがにつながるので心身ともに健全であることが望ましい。
例に漏れず握力に自信ないビビりかつお疲れ様だったので、コレは頂上まで粘れば詰むやつと思って志半ば、小田原駅を目指す。
来た道を帰るわけだが、案の定、下り坂めっちゃ怖かった。
漕がなくともガンガンスピード上がってくし、道はくねくねだし結構暗いしたまに車来るし、腕疲れたし。
自転車で山行くのって本当楽しいと思うんだけれど(白目)、下りのこと考えたほうがいい、下りの事故ってシャレにならんし、下ハン握れない人はマジで山行っちゃダメ。
やばいのは登りじゃなくて、下りやから、登るのは最悪歩けば誰でも行けるから…
命からがら、小田原駅について警察とヤンキーがもめてるっぽい現場の横で輪行開始(自転車を電車に乗せるために袋詰めする作業)、いやなんでこんなところで始めちゃったんでしょうね…
泣きながら沼津まで電車で移動、疲れたー。
さてさて、今日のお宿は疲れることを見越して温泉ありのところをチョイス、駅前からちょっと遠いけど楽しみ…
電車内で地図を確認すると7km程。
まあいいかと思いつつ、携帯の充電が切れそうという事案が発生(キレそう)。
宿までギリ持つかな、といった感じ。
駅前で輪行解除して、後輪に擦るバッグをランボー怒りのリュック持ちして宿へと急ぐ。
途中ファミマに寄って夕飯を買い込みつつ、もうすぐゴールということで気分はウキウキであった。
しかし、まつだの冒険はここで終わらなかった…
もうちゃんと調べとけよって感じではあるが…このホテル結構山にあった…しかもまたもやGoogle先生の言う通りにしたらヨクワカラナイ山道の中を走らされる羽目になり、ガチめに怖い、え、明かりがない、自分以外地球から人はおらんくなったんじゃなかろうかと疑うレベルで真っ暗闇で、充電していたはずのフロントライトは早々に充電しろマークを出していた、ふざけんなよ…
誰かと一緒ならまだ余裕があったかもしれないが、もうとにかく真っ暗だし、なのに月明かりがすごくて最早不気味でしかないし、夜の森怖い以外の感情が失われ、もう漕げないと思っていたはずの足はフル回転でゴリッゴリにペダルを踏んで、奇妙な汗をかきつつ、なんとかホテルに到着。
後で調べてみたら獲得標高150mらしく、そりゃ登るわなって感じだった。
(大体、よみうりランド前の坂1.5本分くらい)
滑り込むようにチェックインして、急いで温泉へ。
のそのそ体を洗って風呂にドボン…最高でござる!最高でござるな!
正直、涙が出た。
なんやかんやで初めての一人自転車旅で箱根は越えられず、観光する余裕もなく、ホテルは最高だが駅から激坂で、とにかく孤独であった…
まあ、諸々の感情が溢れ出したものの、湯に浸かることで全部消えた(単純かよ)。
やっぱ、温泉って最高なんだよな〜。
将来は温泉街の近くに住みたい。
露天風呂も満喫して、風呂上りに一丁前に牛乳など飲んで部屋に戻る。
夕飯がまだだったので、先ほどファミマで購入した麻婆豆腐丼と惣菜パンをいただきます。
当方辛いものは好きではないが、なんとなくファミマの麻婆はイケるのだった。
しかし、今日は疲れすぎていたのか辛過ぎた、ていうか正直に言うといつもめっちゃ辛くて泣きながら食べてるんやけどもなんで食べちゃうんやろな?
部屋は和室ですでにお布団も惹かれているので、バフンと突っ込んでそのままだらだらテレビを見るなど。幸せがこんな身近にあるとはなぁ。
諸々充電しつつ、明日のことを考えるも何も考えたくないし、明日は雨だし、なんかもう家に帰りたくなったので電車で帰宅を決意。
明日家に帰られるとわかった瞬間、すごい元気になった(笑)
というわけで翌日。
のそのそ起き出して、お風呂に。
お風呂は今日も最高だった。
上半身、特に腕が筋肉痛でバッキバキではあったが。
今日は午前から雨予報だが、なんとか濡れずに駅まで行きたいのでのそのそ急ぎめで身支度。
朝食付きで予約していたので、朝ごはんをのそのそ食べて、予定通り8時半に出発。
まだ曇りだが、気持ち湿った空気でいつぱらつき始めてもおかしくないといった感じ。
帰りは全部下りなのでするする進んで、片浜駅に到着。
輪行していたらタクシーの運ちゃんに話しかけられて、沼津のオススメのお寿司屋さんを伝授していただく。
なんかよくわからんけどいいおっちゃんだった。
最寄り駅まで乗って、また自転車でお家へ。
家に着いた瞬間ジャージに着替えて布団に滑り込んだ、いやー、やっぱ我が家最高だわ。
この日は一日中布団の中にいて、お昼は昨日の余った羊羹を食べて凌いだ。
日が沈んでからようやっと近所のつけ麺屋に行って、寝る準備してまた寝た。
え、これ、僕旅行向いてなくない?